2010年1月4日月曜日

「いけちゃんとぼく」レビュー

我が家では毎週末何かしらDVDを観てる。ポーラが観てもまぁ楽しめるもの=子供向けや邦画中心。オットと私の趣味も激しく違う事もあり、私に決定権はなく、ポーラとオットが大体借りてくる。で、この正月に観たDVDの大ヒット。

いけちゃんとぼく」(原作は西原理恵子の絵本「いけちゃんとぼく」)

ポーラが選んだらしい。TVで「毎日かあさん」を観ているけどサイバラ作品とは知らずに借りてきたらしい。これを借りてきた時「いけちゃん観たら泣いちゃうかなぁ」とオットとポーラでコソコソ言い合ってた。ちなみにオットは感動物は嫌い・・・弱い=泣いちゃうから嫌い。その手のものはTVはチャンネル換えられてしまうしDVDも借りられない(私も実は好きじゃない。特に恋愛感動物)。私も全然知らなかった事もあって「動物の映画か?」なんて思ってた(オットが観れるのはせいぜい動物感動物)。

小学生の男の子「ヨシオ」と、不思議な生き物(?)の「いけちゃん」。実写なんだけどいけちゃんだけはCGらしい。いけちゃんはヨシオにしか見えないし色も形も数も自由自在。ヨシオが物心着いた時からずーっとヨシオの側にいるらしい。ヨシオにとってのココロの友というか・・・守護神?別に神様じゃないから、何をしてくれる訳でもない。ヨシオがイジメられても助けてくれる訳でもない。ただただ、ヨシオの気持ちに寄り添って、ヨシオが成長するのを温かく見守っている(夜中のトイレに付き添ったり、夜寝る時添い寝したりとかはしてくれてたw)。

途中観ながら、いけちゃんって何者?単にヨシオの守護神的存在ではなさそう?な場面がチラチラと入ってくる。海の場面で、「私は早く来すぎてしまったけど、ある人を待っているんだ」と言うようなことをいけちゃんが言った時、「あー、いけちゃんはヨシオと過去か未来に関係する人なのか」とは思った。輪廻転生というか、やっぱり守護神?そして、最後に判った事は・・・

この映画は大人向けだ。表向きは多分、思春期前の子供しか持てないファンタジーの世界をいけちゃんと通して「子供のひと夏の成長」を魅せるもの。だけど最後まで通して深読みしてみると、あちらこちらに散りばめられたメッセージとラストシーンは、完全に大人向けラブストーリー、しかも相当な純愛物。相容れない2つの要素が、絶妙な構成で1本の作品に仕上がっている。

どうしても原作が読みたくなってググっていたら、「絶対泣ける作品」ということが分かったw いや、当然号泣ですよw ヨシオの成長ですでにジワジワ来ていたものが、ラストで決壊。「あーそういう事だったのか」と全て合点が行き、「そんな切ない事があっていいのだろうか」と考えている間に映画は終わってしまう。セカチュウも1リットルの涙も「っけ」と思って観ていないヒネクレ者の私ですがw こればかりはどうにもこうにも・・・展開が180度違い過ぎて。

久しぶりにいい映画を観た気分。本屋で是非原作を買ってみようと思います。

ちなみに、ポーラにもポーラにしか見えない友達がいます。もう3歳の頃からずっと。今でも時々思い出したようにその名前が出てきます。どこに行くにも一緒に付いて・・・否、ポーラが連れて歩いていました。この話はまた今度。

0 件のコメント:

コメントを投稿